中国語の基礎、発音からステップアップ応用、マスターへの道!

2017-10-07

13億を超える人口を有する大国、中国!経済的にも政治的にも不安定さが垣間見られますが、それ以上に長い時代にわたって生み出されてきた文明・社会における魅力は大きく映っているのではないでしょうか。

現在、中国を訪れる外国人旅行客は5,688万人(2015年)と世界第4位の人気をっています。ちなみに日本は、最新2016年のデータでは前年比21.7%増の2,403万人で世界第14位です。

中国語の学習者も相応して高く、現在では全世界での総数は1億人を超えるといいます。アメリカ大統領トランプの孫娘アラベラちゃんも中国語を習っていると一時話題になりましたね。

参考として、日本語の学習者数もデータがありますので、ご覧ください。

(参考:国際交流基金 https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey_2015/text.pdf )

365万人ですので、30倍の開きがありますね。

※中国語の学習者数は正確な数値が見つかりませんでした。

さて、前置きが長くなりましたが、このページのテーマである中国語マスターに向けてのお話をしていきたいと思います。

 

中国語はどんな言語

普通話

一般的に言われる中国語とは、北京語をもとに定められた言葉で、「普通話」と呼ばれます。

中国人は学校教育の中で、この「普通語」を話すように推奨され、普通話の試験を受ける必要もあります。試験は口頭試験で、発音や文法等の正確さにより1級から3級(各甲等級、乙等級)に振り分けられるそうです。

これは複雑な方言が多数存在することに由来します。

若い人ですと現在ではほとんどの人が「普通話」を話せます。しかし、少し年が上がるとできない人もいて、普通話に近い方言でない限り話を聞いてもわからないということがよくあります。これはなにも私たち外国人が聞いた場合を言っているわけではなく、中国人同士でもわからないのです。

我々外国人が勉強するのは「普通話」であることがほとんどです。

ちなみに、中国で絶大な人気の卓球の愛ちゃんは東北訛りです。ですが、これが却って中国人のハートをキャッチしているようです。

形態論上の種類

中国語は言語形態論上の区分で言うと、独立語(どくりつご)という種類になります。

膠着語…助詞を用い、語尾の変化によって意味が決定する(日本語、朝鮮語、トルコ語等)

屈折語…語の形がそっくり変化したり、語尾の変化がある(英語、ドイツ語、ロシア語等)

独立後…語形の変化がなく、語の順番によって意味が決定する(中国語、ベトナム語等)

日本語(膠着語) 英語(屈折語) 中国語(孤立語)
主格 所有格 目的格 主格 所有格 目的格 主格 所有格 目的格
私は 私の 私を I my me
彼は 彼の 彼を He his him
格により助詞が変化する 格により形そのものが変化する 格では形が変わらない
動詞 現在 過去 否定 現在 過去 否定 現在 過去 否定
私は 行く 行った 行かない go went don’t go 去了 不去
彼は 行く 行った 行かない goes went doesn’t go 去了 不去
行くの形(接頭)の後ろが変化する 形が全て変化 動詞「去」の前後に語が加えられ意味を変える

言葉は変化していますので、厳密にいうと屈折語である英語は膠着語、及び孤立語の性格を帯び始めていますし、中国語も古代中国語ほど孤立語の性格が強くありません。

発音の種類

まず、言葉は母音と母音と子音のみ、またはその組み合わせで成り立っていますが、その発音は国によってだいぶ違います。
発音の単位数の違いで見てみましょう。

日本  … 母音5 子音14   合計 110~130(学者によって前後します)

英語  … 母音26 子音24  合計 数万(数え方が難しいですが、これについては別の機会に改めて)

中国語 … 母音36 子音21  合計 400(1600)

中国の( )にある1600は四声と呼ばれる中国語特有の声調を加えた数字(400×4)です。

四声とは例えば

妈 麻 马 骂の4字はそれぞれ「ma」と同じ音を使います。しかし1声、2声、3声、4声とそれぞれ音の高さが違います

日本語の中にない300程の音の組み合わせと、この4つの声調が中国語を学ぶ上で大変になってきます。

その反面、文法は英語を学んだ時と違って、覚えなければならないことは多くありません!

 

中国語を勉強してみましょう

基礎編 ~ 発音 母音 ~

単母音

a 「あ」より少し縦に大きく開けて「ア」(驚嘆した時の「あ」の形)
o 「お」より唇を丸く突き出して「オ」(感心した時の「お」の形)
e 「え」の口の形で喉の奥から「アとオの間」(気持ち悪いものを見たとき、喉の奥から出る音)
i 「い」より口を左右に引いて「イ」(子どもが挑発にする「いーだ」の「い」の形)
u 「う」より唇を丸く突き出し「ウ」(焚き火の火が消えないように息を強く吹く、頬は膨らませない)
ü 「ゆ」を言う口の形でイの音を出す「ユィ」(英語の”we”「ウィ」を「ユィ」に変える)
er eの音を発音から舌の先を上に巻き上げる

二重母音

ai アィ ei エィ ao アォ ou オゥ

三重母音  ※ヤ行、ワ行にならないくらいそれぞれはっきり

iao ィアォ iou ィオゥ uai ゥアィ uei ゥエィ

鼻母音 n型

an en in ian uan uen üan ün

ただし、子音無しの際の発音です。子音ありの場合とピンインの表記が変わります。

※  こちらではなじみのある母音・子音という言葉を使いますが、韻母・声母という言葉を使う人もいます。そんなに大事ではないので、韻母=母音、声母=子音という理解でよいと思います。

子音無し

安(an)[アン]        恩(en)[エン]         音(yin)[イン]         盐(yan)[イエン]
玩(wan)[ワン]     文(wen)[ウェン]   元(yuan) [ユエン]   云(yun)[ユィン]

子音あり

办(ban)[バン]      跟(gen)[ゲン]       您(nin)[ニン]          先(xian) [シエン]
管(guan)[グアン] 门(men)[メン]      券(quan)[チュエン] 君(jun) [ジュィン]

発音は案内の「アン」と同じです。次の字「ナ」に備えて、舌先が歯の後ろで空気を止めていますよね。

鼻母音 ng型

ang eng ing iang uang ueng ong iong

子音無し

昂(ang)[アン]     鞥(eng)[オン]      赢(ying)[イン]        羊(yang)[ヤン]
王(wang)[ワン]   翁(weng)[ウォン]       ×(無し)         用(yong) [ヨン]

子音あり

帮(bang)[バン]  更(geng)[ゴン]  镜(jing)[ジン]   娘(niang)[ニィアン]
光(guang)[グゥアン]   × (lin)   动(dong)[ドォン]  穷(qiong)[チョオン]

発音は案外の「アン」と同じです。次の字「ガ」に備えて、舌の付け根で空気を止めていますよね。

 

基礎編 ~ 発音 子音 ~

子音

無気音 有気音 その他
b (o) p (o) m (o) f (o)
d (e) t (e) n (e) l (e)
g (e) k (e) h (e)  
j (i) q (i) x (i)  
zh (i) ch (i) sh (i) r (i)
z (i) c (i) s (i)

1 唇音 ~ 上下の唇を使って発音 ~

 唇をすぼめ、一気に空気を押し出して「ブォー」
 唇をすぼめ、一気に空気を押し出して「プォー」
 強めの投げキッスをするときのように「ムォー」
 下唇を軽く噛むような形から空気を押し出して「フォー」

2 舌尖音 ~ 舌先と上歯裏を使って発音 ~

 日本語の「だ」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「ドッー」
 日本語の「た」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「トッー」
 日本語の「な」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「ナッー」
 日本語の「ら」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「ラッー」

3 舌根音 ~ 舌の付け根、喉を使って発音 ~

g 日本語の「が」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「グッォ」
k 日本語の「か」の形から「e」の音を勢いよく吐き出す「クッォ」
h 「ハハハ」と笑う時の口の形を「あ」ではなく「e」の音にして発音

4 舌面音 ~ 下の表面を使って発音 ~

j 日本語の「じ」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く
q 日本語の「ち」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く
x 日本語の「し」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く

5 反舌音 ~ 舌先を上に巻き上げて発音 ~

zhi 舌を巻き上げて隙間から「じ」を押し出す
chi 舌を巻き上げて隙間から「ち」を押し出す
shi 舌を巻き上げて隙間から「し」を押し出す
ri 舌を巻き上げて隙間から「り」を押し出す

※ 舌の先端一部が歯の後方部につくかつかないかぎりぎりのところに置き、決して付けてはいけません

6舌歯音 ~ 歯の裏に触った状態で発音 ~

zi 日本語の「ず」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く
ci 日本語の「つ」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く
si 日本語の「す」とほぼ同じだが、少し唇は横に広めに開く

声調表で4声を知っておきましょう

発音に続き必ず学ぶのはこの4声と呼ばれるものです。一つの音、例えば「ma」だけとっても、4つの種類があります。正確に言うと「軽声」と呼ばれる音もありますので、5種類と言えるでしょう。

コツとしては

第一声 山で「やまびこ」をする時の伸ばす感じです。「おーい」とか「ヤッホー」

第二声 驚くときの上がり調子の調子です。「えっ!」、「うわ!」

第三声 感心するときの調子です。「ほぉ」、「へえ」

第四声 飼い犬を軽く叱るときのような感じです。「こら」

※ 発音のチェック法や声調規則に関する記事も書いていますので、よろしければご覧ください。

発音をチェックしましょう

やはり、自分では限界があります。YouTubeにビデオがありますので、参考にしましょう。

動画でわかる!中国語発音講座【1日目:四声】

動画でわかる!中国語発音講座 【2日目:単母音】

動画でわかる!中国語発音講座 【3日目:二重母音】

動画でわかる!中国語発音講座 【4日目:三重母音】】

動画でわかる!中国語発音講座 【5日目:鼻母声1】

動画でわかる!中国語発音講座 【6日目:鼻母音2】

動画でわかる!中国語発音講座 【7日目:子音1】

動画でわかる!中国語発音講座 【8日目:子音2】

おまけ

愛ちゃんの東北訛りの中国語

まとめ

一番基礎である発音ですが、実は中国語を学ぶ上で一番難しい部分です。これさえ、上手にできれば愛ちゃんのように上手に中国語が話せるようになります。

終わりにきていうことではないと思いますが、中国語の発音は中国人についてもらってみっちりと訓練した方がいいです。これは中国滞在歴の長い私が実感していることです。私も含め、中国で会う日本人の中国語はやはり通じない人が多いのです。

次の投稿ではこの件について克服できるようなお話をしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

JUNP

2008年から中国で日本語教師をすること早10年。中国でできないツイッタ-始めました。よかったらフォローお願いします。

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