中国の年間カレンダーから休日と習慣を学ぶ

2019-07-29

中国年間行事と記念日

日本は過去千数百年の間、中国から様々なことを学んできました。そのため、現在日本で親しまれている行事や習慣、思想も起源は中国というものも多く存在しています。

時代の流れとともにお互い独自の変化をとげてきたところもあり、現在は似て非なる国と言えます。本記事では中国の年間行事、習慣を取り上げています。日中両国の違いと類似点を再発見していただけたら幸いです。

中国の年間行事と記念日一覧

中国は現在でも旧暦を使用する機会が多く、単純に新暦で置き換えられないものもありますが、表にしてみたいと思います。

『2017年度の年間行事と記念日』

※ 17年のカレンダーは折りたたみましたので必要な方はスクロールして御覧ください。
本年19年のカレンダーは次の次の項目です。

1月
1日 元旦 17日 腊八節(旧暦12月8日)
2月
4日 立春 7日 除夕(旧暦大晦日)
8日 春節(旧暦1月1日) 14日 情人節(バレンタインデー)
22日 元宵節(旧暦1月15日)
3月
8日 婦女節 20日 春分
4月
1日 愚人節(エイプリルフール) 4日 清明節
5月
1日 労働節 4日 青年節
5日 立夏 12日 母親節(母の日、第二日曜日)
19日 全国助残日(第三日曜日)
6月
8日 中国文化遺産日 9日 端午節(旧暦5月5日)
19日 父親節(父の日、第三日曜日) 21日 夏至
25日 全国土地日
7月
1日 香港回帰記念日(香港返還記念日) 7日 中国人民抗日戦争記念日(盧溝橋事件)
8月
9日 七夕情人節(旧暦7月7日) 17日 中元節(旧暦7月15日)
9月
3日 抗戦勝利記念日 10日 教師節
18日 国恥日(満州事変) 22日 秋分
10月
1日 国慶節 31日 万聖節(ハロウィン)
4日 中秋節(旧暦8月15日)
11月
11日 光棍節 24日 感恩節(サンクスギビングデー)
12月
13日 南京大屠殺記念日 20日 澳门回帰日(マカオ返還記念日)
21日 冬至 24日 平安夜(クリスマスイブ)
25日 聖誕節(クリスマス) 26日 毛沢東生誕日

オレンジは祝日

『2018年度の年間行事と記念日』

※ 18年のカレンダーは折りたたみましたので必要な方はスクロールして御覧ください。
本年19年のカレンダーは次の項目です。

1月
1日 元旦 24日 腊八節(旧暦12月8日)
※ 元旦の休み 12月30日~1月1日(3日間)
2月
4日 立春 14日 情人節(バレンタインデー)
15日 除夕(旧暦大晦日) 16日 春節(旧暦1月1日)
※ 春節の休み 2月15日~2月21日(7日間)
3月
2日 元宵節(旧暦1月15日) 8日 婦女節
21日 春分
4月
1日 愚人節(エイプリルフール) 5日 清明節
※ 清明節の休み 4月5日~4月7日(3日間)
5月
1日 労働節 4日 青年節
5日 立夏 12日 母親節(母の日、第二日曜日)
※ 労働節の休み 4月29日~5月1日(3日間)
6月
8日 中国文化遺産日 17日 父親節(父の日、第三日曜日)
18日 端午節(旧暦5月5日) 21日 夏至
※ 端午節の休み 6月16日~6月18日(3日間)
7月
1日 香港回帰記念日(香港返還記念日) 7日 中国人民抗日戦争記念日(盧溝橋事件)
8月
17日 七夕情人節(旧暦7月7日) 25日 中元節(旧暦7月15日)
9月
3日 抗戦勝利記念日 10日 教師節
18日 国恥日(満州事変) 23日 秋分
24日 中秋節(旧暦8月15日)
※ 中秋節の休み 9月22日~9月24日(3日間)
10月
1日 国慶節
※ 国慶節の休み 10月1日~10月7日(7日間)
11月
1日 万聖節(ハロウィン) 11日 光棍節
22日 感恩節(サンクスギビングデー)
12月
13日 南京大屠殺記念日 20日 澳门回帰日(マカオ返還記念日)
22日 冬至 24日 平安夜(クリスマスイブ)
25日 聖誕節(クリスマス) 26日 毛沢東生誕日

オレンジは祝日

『2019年度の年間行事と記念日』

1月
1日 元旦 13日 腊八節(旧暦12月8日)
※ 元旦の休み 12月30日~1月1日(3日間)
2月
4日 立春 4日 除夕(旧暦大晦日)
5日 春節(旧暦1月1日) 14日 情人節(バレンタインデー)
19日 元宵節(旧暦1月15日)
※ 春節の休み 2月4日~2月10日(7日間)
3月
8日 婦女節 15日 消費者権益日
21日 春分
4月
1日 愚人節(エイプリルフール) 5日 清明節
※ 清明節の休み 4月5日~4月7日(3日間)
5月
1日 労働節 4日 青年節
6日 立夏 12日 母親節(母の日、第二日曜日)
※ 労働節の休み 5月1日~5月4日(4日間)
6月
7日 端午節(旧暦5月5日) 8日 中国文化遺産日
16日 父親節(父の日、第三日曜日) 21日 夏至
※ 端午節の休み 6月7日~6月9日(3日間)
7月
1日 香港回帰記念日(香港返還記念日)
建党節(中国共産党)
7日 中国人民抗日戦争記念日(盧溝橋事件)
8月
7日 七夕情人節(旧暦7月7日) 15日 中元節(旧暦7月15日)
9月
3日 抗戦勝利記念日 10日 教師節
13日 中秋節(旧暦8月15日) 18日 国恥日(満州事変)
23日 秋分
※ 中秋節の休み 9月13日~9月15日(3日間)
10月
1日 国慶節
※ 国慶節の休み 10月1日~10月7日(7日間)
11月
1日 万聖節(ハロウィン) 11日 光棍節
28日 感恩節(サンクスギビングデー)
12月
13日 南京大屠殺記念日 20日 澳门回帰日(マカオ返還記念日)
22日 冬至 24日 平安夜(クリスマスイブ)
25日 聖誕節(クリスマス) 26日 毛沢東生誕日

オレンジは祝日

月別行事の習慣

日本では祝われない行事や、日本とは呼び方が同じでも根本的に性質の違うものがあります。一つ一つ見てみましょう。

注意:旧暦は毎年現在の暦とは日にちが異なるため、年によっては下記に記した月と異なる場合があります。

1月の行事

『元旦』(1日)

1911年の辛亥革命後、国際的慣例を習い導入しました。それまでは日本でもかつて祝われていた春節(現在で言う旧暦のは正月)が新年初日でした。現在中国では春節に重きをおくため、この元旦はさほど重視されません。ただし、爆竹が鳴らされたり、元旦を祝うメールや言葉などはあります。

また、元旦に送られる賀詞は「新年おめでとうで」はなく「元旦楽しんでね」ということばになることが多いです。

『腊八節』(旧暦12月8日)

12月は日本で「師走(しわす)」といいますが、中国では「腊月(layue)」と呼ばれていました。その8日なので「腊八」です。

古来より、古来神や先祖の魂を祀り感謝し、豊作と吉祥を祈念し、疫病のお祓いをして過ごされてきました。その後、東漢が仏教を取り入れたことで、釈迦牟尼が悟りを開いたとされるこの日が合流し、併せて祝われるようになりました。

この日に食べられるのが「腊八粥」というお粥です。地方によって異なりますが、粟、キビ、米、栗、小豆、緑豆、ナツメなどが具として入っています。

2月の行事

『春節』(旧暦1月1日)

言わずと知れた中国の新年を祝う行事です。現在は多くの観光客が訪日するこの日ですが、家族で過ごす重要な行事です。爆竹で盛大に新年を祝い(環境への影響から都市部では爆竹の禁止されたりもしています)、豪華な料理を家族で楽しむのが習慣となっています。

玄関のドアに貼られたこちら見たことがあるかもしれません。中央の『福』が逆さまになっているのは、中国語で「福到(福が来る)」と「福倒(福が逆さま)」の音が同じであることから縁起をかついだものです。

1つ詩をご紹介します。

[ 元日 ] 王安石
爆竹声中一岁除(爆竹の音の中、また一年が過ぎ去った)
春风送暖入屠苏(暖かい春風がもたらした新年、皆で楽しむお屠蘇)
千门万户曈曈日(初日の出が照らす千家万戸)
总把新桃换旧符(皆が新しい桃札に取り替えているよ)

北宋時代の政治家、王安石による七言絶句の詩「元日」です。

「爆竹」というと今のような火薬の入った物を思い浮かべますが、この頃は竹筒を燃やして音を鳴らしていました。また最後の「札(桃木の板に『神荼、郁垒』2神の名を書き門に貼り魔除けとした)」ですが、現在は「春聯」としてその伝統をついでいます。

『情人節』(14日)

中国では女性から男性にチョコレートをあげるという習慣はなく、単に恋人の日という位置づけのようです。

『元宵節』(旧暦1月15日)

秦朝の漢文帝(前179-前157)がこの日を元宵節と定めたと言われています。日本では「小正月」と呼ばれていますね。1年(旧暦)で最初の満月の日であることからこの名がついたそうです。

写真はこの日に食べられる、「元宵,汤圆(湯圓)」と呼ばれる食べ物です。ゴマあん餅を茹でて食べます。

3月の行事

消費者権益の日

毎年この日になると3.15特番が組まれ、消費者を食い物にする悪徳企業が吊るしあげられます。安全性や衛生面などで消費者を欺く会社が取り上げられ袋たたきにあうのですが、海外の有名企業が影響力が強いためにターゲットになっている側面もあるようです。

4月の行事

『清明節』(冬至から108日目)

2500年以上前、周代に始まったとされる清明節、「清明」は二十四節気の1つです。冬至から108日目、春分から15日目に当たり、新暦の4月5日前後になるこの日は1935年中華民国時代に祝日に制定され、3日間の休みがとられています。春節、端午節、中秋節と並ぶ重要な祭日です。

この日先祖のお墓、革命戦士のお墓を訪れお墓参りをします。

5月の行事

『労働節』(1日)

労働者の国際的祭日メーデーでですが、中国も1949年12月にこの日を祝日と制定しています。国務院では5年毎に全国から模範ワーカー、先端技術者3,000人を選び表彰しています。

6月の行事

『端午節』(旧暦5月5日)

旧暦5月5日に祝われる端午の節句は中国四大伝統祭日の1つです。

現在の端午節の起源は古代にあり、百越地域(現在の上海から浙江、福建、広東、海南、広西、ベトナムに及ぶ地域)において龍の紋章(龙图腾)を崇拝する民族がいました。後、春秋時代にはその地で龍に模した船を漕ぐ祭りが行われていたと言われています。

そこに、戦国時代楚の国の詩人、屈原(くつげん)が楚の行く末に絶望したことが原因で石を抱き汨羅江(べきらこう)に身を投げた故事が合わさり、現在の行事につながっています。

また、この屈原が身を投げた際にドラゴンボートで競って助けに向かったことから、現在行われるドラゴンボートフェスティバルが生まれたとする説もあるようです。

現在、端午節には粽(ちまき)が食べられていますが、これは屈原の身が魚などに食べられることのないように、粽を川に投げ入れたという逸話から生まれたそうです。

ちなみに、日本では子供の日として祝われる「端午節」ですが、中国にその意はありません。こどもの日は「児童節」として別日に祝われます。

8月の行事

『七夕』(旧暦7月7日)

自然、天への尊崇の念から生まれたとされる「七夕」、古代の詩集『詩経』にはすでに牽牛と織姫との話と結び付けられていることがわかります。

日本では短冊に願いを込め、竹の笹にくくりつけ川に流したり、眺めたりしますが、中国ではそのようなことはありません。ただし、中国には「乞巧」という習わしがあるようで、若い女性が新しい衣服をまとい、果物等用意した上で才覚や技能を祈るそうです。

しかし、現在では恋人の日として見ている人が多いようで、「バレンタインデー」、「クリスマス」と共に恋人の日になっています。

『中元節』(旧暦7月15日)

仏教、道教、民間の習俗が合わさりできた行事です。中元節、またの名を「鬼節」とも言います。日本では盂蘭盆(お盆)と呼ばれていますね。中国でも灯篭流し、ランタン上げ、焚纸锭(冥で使うお金を燃やして送る)など行われることがあります。

20世紀50年代までは七夕や清明節より盛大に過ごされていたようですが、文化大革命時代、清明節を除く多くの祝祭日が取締を受け衰退、開放後伝統節句の意義、活動が取り戻されましたが、中元節が元のように戻ることはありませんでした。

ちなみに、中国で言う「鬼」は幽霊を指す言葉で日本語の鬼とは多少異なります。余談ですが、多少と言ったのは日本人を罵る言葉「日本鬼子」は「幽霊の子」というより日本がイメージする鬼の凶暴・極悪性に近いものだと思います。

9月の行事

『教師節』(10日)

聖職者と日本でも言われたように、中国にも同じ考えがあります。(…ました?)

特に小中高の先生は尊敬されていて(内申点に影響するというのもある)、この日には日頃の感謝を言葉にされたり、物を送られたりすることがあるようです。私は大学で教壇をとっていますが、数年前まではクラス毎に手紙や花を贈られることはありました。ここ数年はないです。

10月の行事

『国慶節』(1日)

1949年のこの日に中華人民共和国が建国されたことを祝い祝日となっています。約1週間の大型連休です。

規模は違いますが、閲兵式が行われます。

『中秋節』(旧暦8月15日)

日本でも中秋の名月を観賞する習慣がありますね。中国ではこの日が国家の祝日になっています。

起源の説はいくつかあるようですが、皇帝の祭日説、農耕との関係説、隋末期の8月15日に唐軍の「裴寂」が満月を見て「月餅」を思いつき、食糧の問題を解決したという故事から来ている説などあります。

金木犀(きんもくせい)を観賞して楽しんだり、月餅(げっぺい)というお菓子を食べたりします。味は、ゴマ、サンザシ、こしあん、あんず、なつめ等から、子供向けのフルーツテイストのものまであります。

また、この中秋節に関してよく知られているのが、中国の無人宇宙探査機の名前にも使われている「嫦娥」の話です。

絶世の美女嫦娥は三皇五帝の一人「帝喾」の息子「后羿」に嫁ぎました。

その頃、天から10もの太陽が照らし、中には災いをもたらすものもありました。后羿は天めがけ、9つの太陽を撃ち落とし、そのことで民から信任と尊敬され、西王母から不死の薬を授かります。嫦娥とは別れ難く、飲めないため嫦娥にその薬を渡し管理を頼みます。

そんな様子を見ていたのが「蓬蒙」です。ある日、后羿が狩に出かけると、蓬蒙は病気を装い嫦娥の元を訪れます。薬のことを知っていた蓬蒙は力づくで奪おうとします。とても力で太刀打ち出来ないと悟った嫦娥は自ら薬を飲んでしまいます。

すると身は軽くなり月まで立ち上り仙女になったということです。

11月の行事

『光棍節』(11月11日)

この言葉そのまま理解すると「光る棒」の日です。

日本では長い棒が4つ並ぶ様子から「ポッキーの日」なんて言われたりもしますが、中国の光る棒の日とは、「彼氏・彼女のいない寂しいやつの日」ということです。「1」が一人を表しているからできたのでしょう。恋人同士、独り者同士で食事をしたりするようです。ちなみに、こちらは最近言われるようになった新しいイベントです。

ただ、ここ最近では「双十一(2つの11)」という言葉をよく聞きます。これは中国最大手オンラインショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」から生まれた新たなショッピングイベントで、年最大級の買い物の日として知られるようになっています。

あくまで憶測ですが、恋人のいない人を慰める目的でお買い得イベントを始めたのではないでしょうか。現在では老若男女既婚未婚恋人有り無し関わらず、パソコンの前にへばりつき、お目当てのセール品を狙う日です。

12月の行事

「平安節」(24日)

これはクリスマスイブの意味です。中国でこのクリスマスを祝うようになったのは最近のことだと思います。地方によりますが、この日に友人や恋人等大切な人にりんごをプレゼントし、もらった人は夜願いをこめながら食べるという習慣があります。

まとめ

中国の伝統文化を調べていると、「あ、あの日本の伝統も中国起源なんだな」と気づくことがあります。実際に、日本の文化の多くが中国から来ています。しかし、そうはいってもやはり、異なる部分も多くあります。似ているようで似ていない、そこがまた面白いですね。

本記事では「元旦,腊八节,春节,情人节,元宵节,清明节,劳动节,端午节,七夕,中元节,教师节,国庆节,中秋节,光棍节,平安节」を取り上げました。

また他の行事、節句も取り上げられたらと思います。ご覧頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

JUNP

2008年から中国で日本語教師をすること早10年。中国でできないツイッタ-始めました。よかったらフォローお願いします。

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