中国の大学生の生活と一か月の生活費・学費

2019-09-15

日本の大学生の経済事情と言えば、学費やアパート代は家族に、交際費等その他生活にかかるお金はアルバイトをして、また人によっては奨学金を利用してという方もいます。では、お隣中国ではどうでしょうか。

中国でも日本と同じく学費、寮費(アパート代)、食費、趣味や人付き合い等お金の使う先は同じです。では、中国ではこのお金をどう集めているのでしょうか。またかかるお金はどれぐらいなのか、この2点に注目して見たいと思います。

日本はアルバイトしている学生多いけど、中国ではどうなのかな・・・

中国は教育熱が非常に強い国として知られていますが日本と比べてどうでしょうか。ニュース記事『大学生は一か月にいくら使う?』を参考に見てみたいと思います。

(参考:『大学生一个月要花多少钱』中国新闻网

 中国の大学はどんな感じ

中国の大学は6月に行われる高考(ガオカオ)と呼ばれる全国統一試験の結果で決まります。完全に一発勝負なのですが、学歴社会の中国にチャンスは一回とはなんとも残酷です。

補足:「单挑」と呼ばれる、面接と高校の成績で受ける試験もあります。これは高考の前に行われますが、おおよそ高考に高得点を望めない学生が受験するケースが多いようです。

中国の大学は明確にランク分けがあります。(2017年より廃止されました。以下は過去の言い方です)

  • 一本(イ-ベン)
  • 二本(アルベン)
  • 三本(サンベン)
  • 専科大学

一本は北京大学や清華大学のような有名校です。二本はその下に位置する各都市の比較的名の知れた学校、三本は一本、二本大学の付属校で○○学院という名前が多いです。専科大はその下に位置する日本で言う短期大学にあたります。

在籍期間も一本、二本、三本は4年制、専科大学は3年制です。
(専科大学の学生は学士の学位を得るために、専転本や専接本という制度を選ぶことができます。)

そしてこの、ランク分けにより学費が変わってきます。

授業料はどのくらい

先ほど学校ランクが4つあると言いましたが、この区分けの中で三本の学校の学費が一番高くなっています。というのは三本は国公立である一、二本が私的に開校している学校になります。おそらく地方自治体から補助金も出ない(もしくは少ない)ため、高くなるのでしょう。

他の三つの区分け(一、二、専科)はもちろん学部にも違いがありますがおおよそ同じ額となるようです。

 一本、二本、専科大学 

 一般文系学部 4000~5000元
 理工、医学、芸術 6000元位~

 三本 

 一般学部 8000元位~

このように違いが出てきます。現在のレートで換算してみると日本円では以下の額になります。

 1元=16.7円(17年9月6日現在の円元レート)

つまり

    4000元 ➡   66,800円
    8000元 ➡ 133,600円

こうしてみると、中国の学費は非常に安いことがわかります。4000元であっても、8000元であってもそんなに変わらないのでは?そんな感じがしてしまいますよね。しかし、それは日本円で考えるから、また日本の物価で考えるからであって、やはり中国では大きな違いとなるようです。

特に貧困家庭にとっては大きな違いとなってきます。

そのため家庭の経済事情により進学の道が変わることがあります。どういうことかというと、一本、二本に合格できる点数をとれた場合はいいのですが、問題はそれに満たない場合に学士のとれる三本を選ばず、修了証のみの専科大学に行くということがよくあります。安いからです。

ちなみに、現在の中国の平均給与(手取り)は5,000元位かと思います。

(※ランク分けに「一、二、三、専科」という言い方は17年より廃止されました)

寮費はどのくらい

中国の大学は全寮制をとっています。基本的には外にアパートを借りたり、通いの人はいません。
(学校によっては、大学所在都市に自宅がある人のみ通学を許しているところもあります。)

寮費は年間800から~1,500元位が普通のようです。

二段ベッドで上段下段に一人ずつ寝るところもあるようですし、この写真のように、上段が寝床、下段が勉強机になっているところもあります。大学では4人部屋が一般的なようです。

また、寮には給湯器がないところがほとんどなので、寮外の共同シャワールームに浴びに行く必要があります。電気製品は自由に使うことができず、炊飯器、IH、電子レンジなど調理器具、ドライヤー洗濯機も使えません。使おうものならブレーカーが落ち、寮母さんが来て没収となります。

生活費はどのくらい

冒頭の『大学生一个月要花多少钱』中国新闻网の調査結果をご覧ください。

最初に指摘しておいた方がいいと思うことは、この調査、聞き取り人数が少なすぎますね…。

もともと8月に北京で行われた同様の調査で北京の大学生の生活費が1,600元を越えているということで話題になり、それを受け地方都市の事情はどうかと調査することになったそうです。比較調査の一環として行われたんですね。

またMax研究員が全国の大学生に向けて2月に行った調査では1,212元という結果が出ています。今回西安で行われた調査でもやはり1,000元~1500元区間が最も多く全国平均に合致しています。北京、上海のような大都市では物価も高いため多少出費が多くなるようですが、西安のようにちょっと郊外に行けば平均値となります。

さて、この1,200元というお金ですが、どう考えればよいのでしょうか。

消費先

こちらは概算になります。私が住む蘇州市(中国都市ランキングでトップ10に入ります)

食費(朝…6元、昼…10元、夜…10元)×31日 … 806元
携帯代 … 50元
娯楽費 … 200元
その他(生活必需品、本、交通費等)… 200元~

こうしてみると、先ほどの1,200元程で生活できるとわかります。この数字は切り詰めた額なので実際はもう少し高くなるかもしれませんが、贅沢をしなければ1500元以下で普通の暮らしができるでしょう。

ちなみに私は毎月2,300元前後使っているかと思います。

大学生身の回りの物価

大学生が行く場所・遊ぶ場所の代表の値段を見てみましょう。

  • カフェ … アメリカンコーヒー 20元前後/杯(スターバックス等では日本と同じ額)
  • ケンタッキー … 日本にありそうなセットの物(鶏足、フライドポテト、飲み物)だと35元/セット。ケンタッキーのアメリカンコーヒーは13元

  • カラオケ … 部屋の大小も様々、値段も幅広いです。こちらはクーポン利用で59元(店頭320元)です。10時~18時、23時~6時のフリータイムです。(中国のカラオケは一人頭の計算ではなく部屋料金。これで写真のようなおしゃれな部屋で歌えるので安い。)

  • 映画 … 映画館によりまちまちですが、私のいる蘇州は35元位です。

大学ではどう生活している

日本の大学生は本業の勉強よりアルバイトやサークル活動に精を出している人が多い気がします。中国はどうでしょうか。

アルバイト

中国ではアルバイトをするひとがとても少ないです。夏休みや冬休みなどまとまった時間を使ってする人は少なくないですが、学期間においてはクラスの数%しかいないのではないでしょうか。

というのも授業が忙しいのです。日本でも理系生が研究、実験が忙しいのと同じような感覚です。授業がみっちり入っています。私の勤める学校でいうと、2年生の1学期には平日は毎日8時15分から午後15時10分まで、その後も選択科目が入っているといった状況です。1年時にはそこまで多くないのですが、夜は18時から「晩自習」というものがあり、教室に行かなければなりません。

これではアルバイトもなかなかできません。

サークル

中国では「社团」というなのサークルに似たものがあります。日本と同じように、運動系のものから文化系などありますが、数はそれほど多くないように感じます。また、入っている人も多くなく、入ったとしても幽霊部員になることが多いようです。

日本のサークルに比べ、部活に近いものが多いのも特徴です。

私のよく聞くサークルはボランティアサークルで、駅やイベントの手伝いに行っています。これは単位や奨学金へ役に立つという面も大きいです。

まとめ

中国の平均的な大学生が一年間で使うお金は

生活費 … 1,300元×12か月
寮費 … 1500元/年
授業料 … 5000元/年
計 22,000元

もちろん、他にもお金を必要とする場面もあるのでしょうが、この22,000元ほど(17年9月レートで約367,000円)で、大学に通えるのですから安いですよね。日本だったら、寮に住む人がそもそも多くないですので、アパートを借りると、そのお金だけでもこの金額を越えますからね。

 

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お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

JUNP

2008年から中国で日本語教師をすること早10年。中国でできないツイッタ-始めました。よかったらフォローお願いします。

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