『陸王』に出演、中国で有名な矢野浩二とは
「矢野浩二」中国で最も知られ、好かれている日本人の一人が、今話題のTBSテレビドラマ『陸王』に出演していました。山崎賢人さんとのシーンです。
日本では知らない人がほとんどだと思われる「矢野さん」とはいったどんな人物なのか、簡単にご紹介いたします。
矢野浩二さんと陸王
まず、矢野さんの出演シーンをご覧いただきたいと思います。
さあ、ご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。私は中国が長いので何度も見たことがあるのですが、日本では知られていないですよね。
矢野浩二さんとは
中国では『浩二(hào èr)』、ハオアルと呼ばれています。
浩二さん基本情報
生年月日 | 1970年1月21日 |
出身 | 大阪府 |
身長・体重 | 175㎝、65㎏ |
職業 | 俳優、司会者、監督 |
家族構成 | 妻(中国重慶人)、娘(中国籍取得) |
受賞歴 | 2011:2010年度最優秀外国人賞(日本人初) 2015:日本外務大臣賞 |
高校卒業後、大阪のバーでバーテンダーを経験後上京、俳優業スタート。『リング3』で貞子に殺される役を演じるなど努力していたが、3万円の給料で生活に困窮し、ひょんなことを機に中国へ行く機会を得る。一度日本へ戻るが、再度中国渡航・生活を決意。
(参考:いずれも百度百科より)
知られるようになったきっかけ
代表作『小兵张嘎』、『记忆的证明』という作品ですが、どちらも日本兵役で出演しています。
中国では反日ドラマや映画が非常に多く作られていますが、たいていは中国人が日本鬼子(中国語で日本人に対する蔑称です)が演じています。その悪役をかって演じるようになったことから、中国で注目され人気が出てきたというわけです。 (日本の右翼にはかなり目をつけられていたようです…)
有名になったきっかけ
戦争ドラマを通して、名前が知られ始め、後に様々な場所によばれるようになりました。
「 天天向上 」という中国の国民的バラエティ番組に2008年8月からの初代メンバーに選ばれました。この番組はちょうど日本の『しゃべくり007』のような構成で、毎週ゲストを迎え、芸を披露したり、コントチックな語り合い等をします。
残念なことに尖閣問題で中国国内があれたのと同時に出演がなくなりましたが、それまでの数年間、持ち前の明るさと、中国語力で中国人を笑わせ、愛されてきました。
私も好きでよく見ていたのですが、政治問題にはどうすることもできなかったようです。
現在の矢野さん
現在、レギュラー番組等の出演はないようなのですが、映画やドラマ等に日本、中国を問わず出演されているようです。
日本の作品では…
- 映画版『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』(2013)で中国人役
- 現在テレビ東京にて放送中、『新宿スワン』でセン役
- 現在フジテレビにて放送中『さくらの親子丼』
矢野浩二さんの新浪ウェイボー
中国で一番人気のミニブログですが、矢野さんもアカウントを持っています。
フォロワー数は155万人ほどいます。興味のある方は覗いてみてください。もちろん、中国向けなので中国語です。(矢野さんのweiboアカウント)
ウェイボーでよく見られるコメント
「またテレビで浩二さん見られるんですね。嬉しすぎる!!」「浩二は唯一好きな日本のタレントです」「中日友好のための矢野浩二の貢献度は高い」
もちろん日本人というだけで毛嫌いしてくる人はたくさんいますが、それでも多くの人に支持され、愛されていることは間違いありません。
中国で愛される日本の有名人
中国で人気が出るということは難しいのが日本人です。やはり歴史、政治の影響が様々なところに色濃くにじみ出るからです。
その中でも絶大な人気を持つ日本人が3人(4人目を追加しました)います。
- 福原愛 weiboアカウント数( 303万人)
- 蒼井そら weiboアカウント数(1,760万人)
- 矢野浩二 weiboアカウント数( 155万人)
- 山下智博 weiboアカウント数( 105万人)
「 福原愛 」…愛らしさ、卓球王国の卓球愛、中国東北弁のうまさ、旦那が台湾人等好かれるポイントがたくさんあります。嫌いという人を聞いたことがありません。
「 蒼井そら 」…セクシー女優ですが、男性から絶大な支持を受け、尖閣問題で混乱している時も彼女だけは中国人の味方として扱われていました。中国語の勉強もしています。
「 矢野浩二 」…男性でこれだけ愛される人はまずいません。日本人男性はマイナスからのスタートです。そのなかでこれですので、素晴らしいの一言です。
「 山下智博 」…ベスト3と言っておきながら、この人を入れたのは、やはり現代中国のオタク文化で新たな境地を開いたという点から、いれないわけにはいかないということで、載せました。
まとめ
陸王で見かけたのを機に、矢野浩二さんについてご紹介しました。
現在は日中双方で仕事をこなし、以前同様日中の懸け橋として活躍されています。今後も様々なところでお目にかかれるよう楽しみにしています。
お読みいただきありがとうございました。
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