日本語教師の副業、オンライン講師を体験、募集情報有
日本語教師の副業としておすすめのオンライン日本語教師を体験してみました。現在日本語教師をされている方、これから目指される方、また日本語を教えることに興味をお持ちの方にも向けて体験談をご紹介します。
一般的に日本語教師は薄給であることが少なくありません。やりがいを求めてこの職に辿り着いたものの…しかしやはり生活が大切なことは言うまでもないですよね。私もまさにその一人です。
そこで、しばらくオンラインでできる副業を探していました。最終的に辿り着いたのがオンライン日本語教師です。いくつか応募してみて現在の学校での採用が決まるまで体験談をお話したいと思います。
※ 前置きが多少長くなりますので、 体験談だけお読みになりたい方は下記『この記事の目次』より「2」にお進みください。
※ 主婦、学生、未資格の方でも応募可の募集情報 もあります。
オンライン日本語教師とは
オンライン日本語教師とは「インターネットを使って行う日本語の授業」のことです。
日本語については教えることはあっても習うことはないですから、あまり存在を知らない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、英語の「オンライン授業」と言ったらピンとくるのではないでしょうか。あの日本語版です。
インターネットで調べると多数のオンライン日本語教師の募集や学校についての情報が見つかります。現在では中国の会社が最も多いでしょう。次から次へと新しい会社が生まれています。
人気の理由を考えてみます。
学生がオンライン授業を選ぶ理由
オンライン授業が増えてきたのは人気がある何よりの証拠です。その人気理由として5つ挙げてみます。
- 時間の融通が効く
- 好きな場所で受講できる
- 料金が比較的安価
- 教師を選べる
- パソコン利用の利便性
時間の融通が効く
駅前校や最寄りの教室で受講するとなると、決まった時間にその場に行く必要があります。もちろんオンライン授業でも決まった時間に授業を受けるのですが、外の学校で受けるのと違い、移動にかかる様々な非常事態、リスクを考えなくて済みます。
また、受講時間も朝から夜まで対応しているところが多いです。
好きな場所で受講できる
パソコンとマイクさえあれば、文字通り好きな場所で受講できます。移動中の車の中でも公園でも、いないとは思いますが、トイレだって問題ありません。これはインターネットが普及し、光回線や4G等の高速インターネットができるようになったおかげですね。
料金が比較的安価
授業料は学校によってまちまちですが、やはり一般の教室より安い傾向があります。オンラインでは教室を借りる賃料がかかりませんし、受付や掃除も必要ないので人件費が浮きます。
教師を選べる
学校によって違いますが、学生は自分にあった先生を選べます。人それぞれ、文法重視がいい、会話をたくさんしたい、テキスト通りにやってほしい等いろいろ望みがあります。もし、自分に合わないなと思ったら次回からその先生を選ばなければよいのです。
パソコン利用の利便性
パソコンの使い方がわからない場合はこれが反対にデメリットになるかもしれませんが、一般的にはわからない単語がすぐに調べられる、文字を入力して相手に伝えることができる、授業を録音できる等様々な利点があります。
オンライン授業のデメリット
これだけ良いところがあれば、もちろんデメリットもあります。こちらは学生目線からだけでなく教える側からも考えてみます。
- 先生の管理が難しい
- 学生について把握しにくい
- パソコンやインターネット、ヘッドフォンの問題
先生の管理が難しい
面接時もそうですが、わずか30分程度の面接と模擬授業、履歴書のみで決め、採用後も事務の人と関わる時間はほとんどありません。そのため、普段の様子や人となりを知ることが難しいでしょう。
学生について把握しにくい
教室で実際に会うと授業以外の一面や、服装などから様々なことが読み取れると思います。これがオンラインでは難しいです。メリットで挙げた「先生を選べる」、これは裏を返せばずっと同じ生徒を受け持つことが多くないということです。
パソコンやインターネット、ヘッドフォンの問題
教室で対面式の練習をするのと違い、いくつもの関門を越えて音声を届けることになります。処理能力の低いパソコンではシステムが動かなかったり、インターネットスピードが遅いと声に遅延が生じますし、ヘッドフォンやマイクの良し悪しも声の伝達に大きな影響を与えます。
オンライン日本語教師応募条件
一般的には普通の日本語教師の条件と同じです。
- 大学で日本語教育専攻
- 日本語教育能力検定試験合格者
- 420時間の講習受講済み
あくまで一般的に、原則的にということで、中にはこれを求められないこともあります。
オンライン日本語教師の給料
学校によって授業時間も異なりますので給料も違います。一般的には授業時間は
- 25分~30分
- 50分~60分
どちらかとなるようです。時給は一時間あたりに換算すると安いところは1,000円、高いところは私が知っている限りでは2,000円位となります。
オンライン日本語教師に応募して体験してみた
私は現在中国の大学で日本語教師をしておりますが、空いている自由の時間になにかしたいとずっと思っていました。「さくら日本語学校」という民間の日本語学校で数ヶ月教えたこともあります。しかし、予習や交通時間と給与の割があわないと思いやめてしまいました。
それから数年経ち、新しく始めたのがこのオンライン日本語教師です。昨年初めから末にかけ、数社に履歴書を送りました。送ったのは4社です。
- オンラインスクールA(日本)
- オンラインスクールB(中国)
- オンラインスクールC(台湾)
- オンラインスクールD(中国)
結果…
「 A→書類選考で不採用、B→2ヶ月後に返信あり、C、D→面接 」でした。
Cの台湾の学校は50分授業で時給が18米ドルでした。担当の方はすごく親切な方で、面接もうまくいき、この時給の高さですからぜひやりたい…と思っていたら落とし穴がありました。
オンラインの特性上、インターネットスピードの要求が非常に高く(上り5Mb、下り20Mb以上)、私の在籍する中国の大学からではこれに達せず、結果断念することとなりました。ちなみにですが、ビデオチャットをするのに下りスピードは3Mbあれば問題ないそうです。
半ば諦めていたのですが、17年末にDの学校の存在を知り応募することにしました。
応募から面接、採用までの流れ
応募→返信→面接→採用 と進みますが、だいたい2週間で完了しました。
応募は他社と同じeメールです。面接は学校についての説明と20分ほどの簡単な模擬授業でした。模擬授業は予め教材が送られてきていたので、それに沿って授業を行います。そして後日、採用不採用の通知が来ます。
待遇について
現在の給料は以下のようになります。
1~20 ¥550
21~50 ¥600
51~80 ¥640
81~120 ¥680
121以上 ¥750
※研修期間は500円(10レッスン担当するまで)
25分あたり上限750円に至るまで121コマ授業をしなければなりません。少し時間が必要ですが、時給1500円ですからまあまあですね。ちなみに給料の受け取りは中国元、日本円どちらでも可能でした。私は日本円をpaypalで受けることにしました。支払いは月末締めの15日払いです。
授業までの過程
- オンラインのシステム上で自分の入れる時間帯を選択します。朝の8時から夜の11時(中国時間)までです。(日本時間では9時から22時までということになります)
- 選択した時間に ✔ が入ります。
- 生徒はこの紫色のチェックマークが入ったところから授業を選択することができます。予約されるとブルーで「 予約済 」と表示されます。
- あとはその予約された時間に専用のソフト(Classin)を使い授業を行います。
※ 教師は随時2週間先の分までスケジュールを組めます。予約が入っていなければ随時キャンセルもできます。
※ 自分の予定で全然入らない日が続いても問題ありませんが、2週間以上あける時は一言連絡が必要ということです。
※レベルチェック及び体験レッスンはしばらく担当がありません。
授業と授業の感想
私は春節の空港でロストバゲージにあい、パソコンをなくしたこともあり、2月、3月と授業に入れませんでした。本格的に初めたのは4月中旬から、そして今月(5月)も空き時間で70コマほど入りました。
すごく楽しいです。
生徒は完全な初心者はほぼいません。文法などは自学や中国人講師による文法クラスを取るなどして基本的なことはわかっている状態です。ただ話す練習をしてこないでいたため話せない、多くがそんな状態ですので、会話の手助けが中心です。
レベル的には『みんなの日本語初級の1~2』が多い印象です。
また、テキストについてですが学校オリジナルのものがあり、見やすく、25分にはとてもぴったりな内容です。
授業に必要な道具
まず必須となるものが3つあります。先程も紹介していますが、こちらの学校の要求は
- パソコン(タブレット不可、CPUはCore iシリーズもしくは同等の性能)
- Webカメラ(パソコン標準装備のものでもいいですが、写りの悪いもの不可)
- ヘッドセット(マイク付きのヘッドフォン、イヤフォンは不可)
ウェブカメラ
私はパソコンのカメラがいまいちだったので、USB接続のものを新調しましたが、そんなにいいものも必要ありません。しかし、生徒からしたら先生側の画像がぼやけてたり、暗いというのはいい印象とはなりません。後々の予約に響いてきます。
こちらはアマゾンで私が見る限り一番販売数が多いです。値段も1,300円台(18年10月29日現在)と安いですし、レビューも高評価です。
もし、できるだけきれいなもののほうがよいということであれば、上位モデルのこちらもいいかもしれません。
こちらも同じく売れ筋です。
ヘッドセット
パソコンで使うのでUSBの物(イヤホンジャックのものがお好みの方はそちら)、そして、マイクの位置を自由に調節できるものがおすすめです。
少し気になるのはこれも含め1,000円台のものはどれをみてもレビューが思わしくないものばかりです。初期不良や数カ月後の故障などのレビューが目立ちます。
また、これ以外に必要に応じて背景シートの購入も必要となります。というのも生活感があるものが映らないようにして欲しいということでした。しかし、これはパソコンの場所を移動したり、後ろにカーテンをぶら下げるなどして工夫することで解決できます。
オンライン日本語教師募集中
現在も私が働くオンラインの学校で新しい先生を募集しています。ここまで本文での学校名を伏せていましたが、『早道ネットスクール』が運営する『倍普コース』です。ご覧になったこともあるかもしれませんね。
今の募集要項では主婦の方や学生で、未資格でもやる気があれば受付可となっています(教師数の増加と共に条件が厳しくなりつつあります)。中国語がわからなくても大丈夫です。もちろん適性を見て採用不採用が決まりますが、興味のある方にはいいチャンスだと思います。
ご興味のある方は是非、下記「 お問い合わせ 」をクリックいただけますと、本サイトの問い合わせフォームに飛べますので、そちらよりご連絡いただければと思います。
※ お問い合わせ頂いた方の中にパソコンからの受信設定を拒否にされている方がいらっしゃり、返信ができません。お問い合わせの際は受信設定をパソコンからの受信可であることをご確認ください。
学校についての詳細等はその際にお返事と共にお伝え致します。
まとめ
日本語教師の副業としてぴったりなオンライン日本語講師を試してみました。
必要なものがほぼないに等しく、手軽に始められるというのは利点です。そして何より生徒の上達を間近に見られる良い仕事です。最初は日本人と話すことにまだ抵抗や緊張がある生徒もだんだんと慣れてきます。そして、日本語の上達へとつながる、これは本当に素晴らしい!
これがオンラインでも体験できるのはやってみてよかったと思います。確かに最初は興味本位半分のところもありましたが、今では楽しく今後も続けていきたいと思っています。
学校は世界中にたくさんあり、待遇も授業の仕方も様々です。自分にあった学校が見つかるといいですね。
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お読みいただきありがとうございました。
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