日本語教師海外求人、応募時確認すべき8つのポイント

日本語教師を目指されている方、またこれから他に新たに学校を探される方どんなポイントを重視されますか。こんな点を確認したほうがいい、質問したほうがいいということを書いてみたいと思います。また、求人を探す上でおすすめのサイト、特に海外向けのものをご紹介いたします。

「希望の地域」だからとか「給料が高い」という理由だけで選ぶと後で後悔しちゃうかも…

※私の在職地域が中国であるため中国からの目線になります。

日本語教師海外求人サイト

海外で日本語教師をしている人の数はかなりいますが、ひと言で海外日本語教師と言っても様々です。私は「求人サイトから応募」して現在中国で日本語教師をしていますが、最初の赴任時も、転職時も同じく求人サイトから見つけています。

  1. 日本語学校や大学等の高等教育機関から直接招聘を受ける、
  2. 日本の中学教師、高校教師が教育委員会または学校から期限付きで要請を受ける
  3. 海外協力隊などの機関に応募する
  4. 求人サイトから応募する

中国に関していうと、私が来た当初はまだビザの規制も少なく、年齢制限や学歴、教育経験、資格なども非常にゆるく特に条件もないくらいのものでした。そのためか周りの日本人教師はほとんどが企業を定年退職した年配の方が多く、日中友好のため、有り余る体力を友好的に使うため中国に来ていたという印象でした。現在は状況もすっかり変わり、ビザ発給の条件に必要な項目(年齢や学歴などポイント制)もあるため簡単ではなくなりました。

さて、今回は項目4の求人サイトで応募する場合を見てみましょう。まず、おすすの日本語教師求人サイトを2つご紹介します。

日本語教師の集い

こちら「日本語教師の集い」の求人は国内と海外の求人が一緒に載っていますが、海外のものは中国・台湾がたくさん見つかります。私は中国の大学での日本語教師をおすすめしたいので、こちらを1つ目にあげさせてもらいました。

中国の求人に関して言うと、仲介業者が複数の大学をまとめて掲載しているものと、個別の大学が各自で掲載しているものとあります。私は過去2回ともに仲介を通して応募しています。

日本語オンライン

こちら「日本語オンライン」は海外求人と国内求人が分けて検索できます。また、国内のものも地域ごとに分かれているので希望の地域がすぐに探せます。海外の求人は求人数が多く、中華圏以外にもマレーシア、シンガポール、韓国、タイ、ベトナム、フィリピン等多数見つかります。

サイトのレイアウトはあまり惹かれませんが、内容はしっかりしています。左上のカテゴリーには他サイトの求人情報に跳べるリンクもあり、親切な作りです。

こんな点に注目すべき海外求人

それでは実際に求人をみて応募する際の注意点をいくつかご紹介したいと思います。日本の求人の場合は国内の法律や、これまでの経験等である程度わかるかと思います。しかし、海外では思わぬ想定外がありますので、前もって確認しておきたいところです。

こちらは中国のある大学の求人です。

授業時間、休み、給料、手当などなんとなく必要な要項が書いてあるようにも見えますね。しかし、詳しい内容が書いてありません。次の点を聞いて見るといいでしょう。

授業時間外の業務は?

授業時間外の扱い

勤務時間:週14コマ以内(1コマ45分) これくらいの数が中国では多いようです。この授業数ですが、一般的に午前4時間、午後4時間~授業があるので、詰め込めば2日で授業が終わってしまうことになります。それ以外の時間は何をするのでしょうか。実は学校によりまちまちです。授業時間だけ教室に行き授業をすればあとはフリーというところもありますし、授業時間以外も事務室にいなければならないところもあります。ここはまず確かめたいポイントです。

年間スケジュール

また、年間イベントも知っておきたいところです。大学ではスピーチコンテスト、学園祭、作文コンテスト、クリスマスパーティー、論文、文化体験祭等各学校でいろいろなことをすると思います。そこで使えそうなもの、準備できそうなことがわかっていれば渡航前にできますし、どの程度の時間が授業外に使われるかも推測できます。

 チェックポイント 
1、授業時間外の扱い 2、年間行事

担当科目と主な使用教材は?

外教に学習者の国の言葉を求めるところもあれば、そうでないところもあります。中国の学校の場合、私の知る限り中国語を採用条件としているところはありません。こうなると授業は直接法になることが多いですが、その場合、担当科目は大体決まってきます。

担当科目

  • 会話
  • リスニング
  • 日本概況
  • 発音

読解や文法に関しては学習者の日本語力が高くない限り日本語で説明してもわかってもらえませんので、担当は少ないでしょう。中国人の先生が受け持つことが多いようです。

使用教材

そして、担当教科がわかったらあわせて使用教材も聞いておくといいと思います。中国の場合、スリーエーネットワークの『みんなの日本語』か『新標準日本語』という現地の本がよく使われます。みんなの日本語を使う場合は副教材もたくさんでていますので、前もって調べたり準備したりできますね。それが赴任校にあるかも聞いておくとよいかもしれません。

やっかいなのは学校によってオリジナルの教材を使っているところもあることです。日本語科の上の人や関係者が執筆したものが教科書として使われ、間違いもあるし使いづらいしということがよくあります。ただし、この場合は変更等なかなかできないようです。我慢して使うしかないでしょう。

スクリーン、パソコンの有無

それと教材についてもう一点確認しておきたいのが、教室の大型スクリーンの有無です。中国の大学の場合は一クラスの人数が40~50になることもよくある話です。そうなると、フラッシュカードや絵カードの用意が大変ですね。スクリーンがあればパワーポイントを用い、明るく見やすい状態で練習できます。

 チェックポイント 
3、担当科目と教科書 4、教室のスクリーンの有無

給与と手当ては?

給与はサイトの規定により記載されているものがほとんどです。しかし、細かい規定など書いてないことがあります。給与やその他のお金については採用も決まっていないこともあり聞きにくいかもしれませんが、やはり大事なことですので聞いておいたほうがいいでしょう。

冬休み、夏休みの給料

まず、給料は何ヶ月分出るのか。学校によって、冬休みも夏休みも出る所、冬休みは出るが夏休みはでないところ等あります。休みはあわせて3か月ありますので、その間無給となると困りますね。また、ボーナスの有無も学校により違います。旅行代として〇〇円というところもあれば、給料◯か月分というところもあります。

渡航費と帰国チケット代

航空券代も学校により違います。一般的に言うと、1年の満了で支給というところが多いようです。これは帰国分のみで、契約を更新すれば往復分がもらえます。ただし、支給の方法はいくつかあり

  • チケット代として規定の現金を受け取る
  • 自分で手配し、後ほど精算する
  • 学校に依頼し購入してもらう

等あります。さらに上限が設けられているところもありますので、特に地方空港を利用の方は聞いておいたほうがよいでしょう。

 チェックポイント 
5、給料が出る期間 6、航空券の精算、手当

宿泊場所と設備は?

私が一番確認したいのはこちらです。どうせ外国だしとか、長期でいるつもりがないしなどで生活できればいいと考える方も多いかもしれませんがやはり多くの時間を過ごす場所です。しっかりと確認したほうがよいでしょう。

宿泊場所と費用

私自身で言うと現在2校目ですが、どちらも構内にある教師用の寮で、1校目は2LDKの新築の80平米ほどの部屋、現在は1Lの60平米ほどの部屋です。周りの先生方と比べるとどちらもかなり良いです。学校によって住居の提供は様々です。

  • 構内の寮(無料)
  • 構内の寮(有料)
  • 住宅手当でアパート住まい
  • ホテル住まい

アパートの場合は住宅手当を超えた分が実費ということになります。都市によっても大分差がありますので、平均的な家賃と手当のバランスを確認したほうがいいです。ちなみに私のいる蘇州の場合、一人暮らしなら探せば2,000元ぐらいからあります。もちろん、もっと安いのもありますが、住み続けられるか…。ある程度の部屋を望むなら3,000元以上です。

教師寮の設備

一般的にはキャンパス内の教師寮になると思います。ではこの場合を想定し、聞いておいたほうがよいことを書いてみたいと思います。

  1. 一人部屋かルームシェアか
  2. キッチンがあるか
  3. バスタブがあるか
  4. 水道光熱費は誰持ちか
  5. インターネットはどうか
  6. ウォーターサーバーはあるか

細かい生活用品はあるに越したことはないですが、近くのスーパーに買い出しに行けばいいので行ってから考えればよいでしょう。また、タオバオという便利なオンラインショッピングサイトがありますのでそちらで手に入れることもできます。

では上記に挙げた6つについてですが、

1)教師もルームシェアである可能性があるようです。
2)キッチンがないところは多いです。私も共有スペースをキッチンとして使っています。
3)ほとんどありません。スペースさえあれば要求したらつけてもらえるかも…
4)すべて学校持ち、個人持ち、上限あり等さまざまです。
5)実費のところ、有線のみあるところ、Wi-Fiがあるところ、速度の速い遅いさまざまです。
6)中国人は水道水を沸かして飲みますが、できれば避けたいです。

 チェックポイント 
7、宿泊場所と費用 8、教師寮の設備

最後に

応募をする前、応募した後に気になったことは何でも聞いておいたほうがいいと思います。もちろん、給与や手当の交渉をその段階でするのは適切ではないかもしれませんが、質問をすることは問題ありません。採用が決まり、赴任したあとに「あれ?」ということになっては大変ですよね。

他の国はわかりませんが、中国でいうと何でも言わないとわかってくれません。悟ってくれという日本的な考えは通用しません。だから、わからないことや言いたいことは言いましょう。そして、スッキリさせた上で新天地に臨みたいですね。

ご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

JUNP

2008年から中国で日本語教師をすること早10年。中国でできないツイッタ-始めました。よかったらフォローお願いします。

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