『みんなの日本語』第1課・2課の難点、PPT&活動集教材

日本語教育で使われている『みんな日本語』(スリーエーネットワーク)を基にパワーポイント教材、教室活動教材を作って授業をしています。市販・オリジナル教材もほぼ同じ順序で文型・表現が導入されていますので、皆様に参考にしていただけると思います。

第一課、第二課編です

また、本記事では主に中国人に対して授業を行う際の難点も併せてご紹介いたします。

第1課の難しいポイント

第1課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。

  • 私は~です
  • 私は~じゃありません
  • 疑問文(~ですか~)
  • ~も~です
  • 何歳ですか/おいくつですか
  • 数字

内容も豊富ですが、基礎の基礎ということで非常に大事です。着実に進めたいところです。そんな1課ですが、学習者にとっては簡単ではありません。いきなり難しいのです。

肯定文の「です」

私は佐藤です
我是佐藤

日本語教育では一番最初に練習する文型です。どちらも似た構文に見えますがいきなり「あれ?」がやってきます。「です」ってなんだという疑問です。詳しくは説明せず、こういうものだと伝えたり、丁寧形・普通形の文法的説明をすることで学生も理解はしてくれるのですが、わかることと使えるようになることは別です。

また、アニメを見てなんとなく日本語の構造を知っている学生もいますが、その場合(丁寧形の使用が少ないものを覚える)名前や名詞の後ろに「です」なんか言ってなかったという子もいるので注意が必要です。

「Aです」と「Aじゃありません」

次に否定を導入すると「否定になったとたん、急に長くなった!!」と戸惑う学生が出てきます。英語では「not」中国語では「不」をつければいいだけです。

I’m not a student
我不是学生

しかし日本語は後々習う「じゃないです」ではなく、「じゃありません」を導入します。肯定にある「です」のかげもなくなり、全く違う語(のように感じるもの)に変わります。更に「では」なのか「じゃ」なのか、ややこしいということになります。

これもこの時点ではこういうものだからとわからせることが必要です。

「は」の読み方

日本人でも「こんにちわ」と表記する人が増えていますが、学習者にとってはそもそものルールから理解することが大切です。

助詞・・・は(wa)
名詞・・・は(ha)

最初は名詞と助詞の違いもわからないので、混乱しますね。

「も」

佐藤さん:主婦、学生
山田さん:主婦

このような状況で、「山田さんは主婦です。佐藤さんも主婦です」この「も」は問題なく使える学生が多いのですが、問題は「佐藤さんは主婦です。学生でもあります」という時の「も」が難しいです。これ自体はわざわざ持ち出す必要はないですが、聞かれた際に難しいですね。

☓佐藤さんは主婦です。も学生です
☓佐藤さんは主婦です。学生もです
☓佐藤さんは主婦です。佐藤さんも学生です

このような間違いをしてしまう例を何度も見ました。これは中国語が「也」一語で済むためです。

佐藤是主妇,也是学生

また、後々、形容詞や動詞を勉強すると、「私はパンも食べました」というべきところを「私もパンを食べました」となることもあります。

年齢の数字

数字は日本語の紹介時にも1~10ぐらいを教えているかと思います。その際は「いち・・・はち・・・じゅう」と教えます。しかしどうでしょう。歳を表す「~歳」がついた途端、読み方が変わります。

いち → いっ(△いち)
よん →  ☓し
きゅう→ ☓く
はち → はっ(△はち)
じゅう→ じゅっ/じっ

更にもう一点ややこしいのがアクセントの変化です。2や4や6のように「歳」をつけても変わらないものもあります。しかし、

いち(②)→ いっさい(①)
さん(0)→ さんさい(①)
なな(①)→ ななさい(②)
しち(②)→ △しちさい(②)

このように変化があるのです。しかし、このへんは厳しく指導すると日本語が嫌いになると思うので、だいたいでいいかと思います。日本人でも人によって違いますしね。

数字のみで表す年齢

A:おいくつですか。
B:21です。

日本語では「歳」を言わなくても年齢を表すことができます。この場合、「~歳」を付けた場合と促音化がないという違い、アクセントの違いがあるため、やはり混乱のもとになります。

第2課の難しいポイント

第2課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。

  • これ/それ/あれ は~です
  • これは~の~です(内容説明)
  • これは~の~です(所有)
  • この/その/あの ~は~のです

「これ、それ、あれ」指示語の違い

目に見える具体的なものを指示語で話す時、日本語では距離、場所の近い遠いで3種類に分けて使います。中国語でも距離で言い方は違うのですが、種類が2種類と日本語と異なるため、正確に使えるようになるまで時間がかかります。

这是我的笔
那是铃木

また、話の中に登場するものを指示語を使って話すときも違いがありますね。日本語では

A:今日高橋さんにあいましたよ
B:え、誰その人
A:先週のパーティーであった高橋さんだよ
B:あ~、あの酔っ払って椅子で寝てた人ね

このように、話し手、聞き手のどちらか片方だけが知っているか、両者ともに知っているかで、「そ/あ」どちらを使うか異なります。

PPTと教室活動教材ダウンロード(無料)

日本語教育第一課及び第二課の授業で、あるいは授業準備の参考としてお使いいただけそうなオリジナル副教材を配布致します。ダウンロードは下記ボタンよりダウンロードしてお使いください。

 第一課 

内容:

  1. 第一課パワーポイント
  2. 教室活動プリント
  3. 数字の読み方

 第二課 

内容:

  1. 第二課パワーポイント
  2. 教室活動プリント

何かお気づきの点、修正すべき点などありましたら、ご連絡いただけますと幸いです。

この記事を書いた人

JUNP

2008年から中国で日本語教師をすること早10年。中国でできないツイッタ-始めました。よかったらフォローお願いします。

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