中国コロナ規制解除後の学校の対策は?

中国武漢市から広がった新型コロナウイルスが世界的広がりを見せる中、武漢市では早くも封鎖が解除され、中国本土中で長らく制限されていた移動の自由が本格的に緩和されてきました。それにあわせて、小中高大各教育機関も休講そして長期休暇の延長がとけ新学期にむけ動き出しています。

これで晴れて元の生活に!とはならないのでは・・・

「解除=元の生活」、いまだに正体がはっきりしない敵ゆえすぐにはこうならないのが現実です。では、どのような対応をとっているのか、どんな対策がとられているのか私の通う大学を例に、考察してみたいと思います。

中国コロナ規制解除に至るまで

中国と一言で言っても国土も広く、今回のコロナウイルスの影響も全く違ったためその後の対策も異なります。国から省や直轄市へ、省から市へ、市から区へと上から下へ許可が出てようやく動き出します。今回私のクラス江蘇省蘇州市の大学でもこの流れを経て、学校から通知が出るに至りました。

※ 蘇州市は上海か高速道路で1時間ほどのところにある経済力のある中級都市です。日本企業が多数進出し日本人も多くいます。

江蘇省政府からの通知

经省委、省政府同意,全省各级各类学校自2020年3月30日起分批次、错峰开学。其中,高三年级、初三年级3月30日开学;中小学(含中职学校、特教学校、幼儿园,下同)其他学段、年级做好4月7日开学准备,具体开学工作经各设区市疫情防控工作领导指挥机构批准后实施;高校以4月13日为开学起始时间做好开学准备工作,具体开学时间经批准后由学校发布。

江蘇省からのお知らせです。大体の意味ですが、

2020年3月30日から順次、ラッシュにならないように新学期を開始。高3、中3は3月30日、その他は4月7日に新学期開始、具体的な日時はそれぞれ管轄区において行政責任者の批准を得た後実施。大学は4月13日、具体的な日時は各校の指示に従う。

各中高の状況はわかりませんが、私の勤める大学は通知通り13日から始まることになりました。

中学校、高校の対応

新学期開始の日程に関して受験生は早めに設定されています。

受験大国の中国では進学にかける思いも強いようです。例年6月に行われていた全国普通高等学校招生統一考試、通称「高考(ガオカオ)」は1か月先延ばしの7月7日~8日となりました。

勤務する大学のこれまでの流れ

中国の学校は9月から1年がスタートします。1月初めに期末試験があって冬休みとなります。春節の連休を含めおよそ1か月ほど後2学期目がスタートします。

元々の予定スケジュール

1月15日:冬休み
1月24日:除夕(大晦日)
1月25日:春節(2月2日まで)
2月17日:新学期

このような予定となっていましたが、都市封鎖や計画隔離が行われ学校も新学期のスタートが延期されました。本来授業予定だった2月17日からは即日オンライン授業に切り替わりました。使用したアプリケーションは中国でよく知られたテンセント社のQQです。

余談になりますが、QQの分享屏幕(スクリーンシェア)機能を使い授業を行いました。当初使い勝手に不満はありませんでしたが、リスニングの授業はいまいちでした。パソコン内の音声を一緒に聴く方法がわからなかったのです。どうやらそのサポートはないようです。

コロナ後、大学生の新学期の生活

私の大学も通知の通り始まることになりました。・・・が、ちょっと変わった状況になりました。

勤務する大学のコロナ後の流れ

決定した新学期日程

4月 8日:専用アプリで体温測定、健康報告
4月12日:教師会議
4月13日:1年生登校
4月14日:2年生登校
4月30日:3年生登校
5月 6日:新学期スタート
※中国の大学は基本的に全寮制です。

大学で勉強する学生は全国各地から来ています。社会人も同じですが、他地方から移動してきた場合2週間の隔離がありました。ということで、学生も事実上の隔離ということで13日から大学に来ることになりました。

4月30日まではオンライン授業を継続することになります。翌日5月1日はメーデー(労働節)の祝日のため、5日まで連休となります。そして、連休明けの6日から本格的に授業がスタートとなります。

新学期に関してこんな話も…

学校からマスク配布

1年生・2年生:5枚
教職員:20枚

しばらくはマスクが手に入りにくい状況を考慮しマスクの配布が決定しました。この声には日本政府よりも多いとの声も…。

さて、4月30日までの2週間どんな生活を行うことになるのでしょうか。

大学の対策

勤務大学で実施されている措置

1はブルーシートが見える奥がキャンパスの出入り口になっていて、入ると検温とアプリでの登録チェックが行われ、その後入ることができます。

2と3は食堂の様子です。食堂の指定線に一定間隔で印が引かれ、そこに並びます。またテーブルはもともと4人がけであったものに仕切りができています。

校内での要求と禁止になったこと

まず、4月13日からの2週間は学校敷地外への外出が禁止されました。5月1日から5日までの労働節の休みも外出ができません。食事は基本的に食堂です。本来禁止されているようですが、中にはデリバリーを利用している学生もいるようです。

キャンパス内には2つグラウンドがありますが、そこでの運動は禁止されていないようです。体育の授業もあります。ただし、校内であっても外出時はマスクをする必要があります。

今学期の授業

食堂での密集を避けるため、午前の4コマ目の授業は特別措置がとられました。一班を2つに分け、週毎にどちらかが30分早く授業を抜け食事に行くというやり方です。授業としては非常に困りますが、同時に大勢が殺到するのを避けるためには仕方がないでしょう。

補講

当大学は1学期に16週の授業があります。1回あたり、日本と同じく90分です。通常は教室での授業となりますが、今回こんな状況なので1週目から10週目までがオンライン授業となったことはすでにお伝えしました。

その後のことは授業再開にあたって学院リーダー達による会議が行われました。そこで決定したのが補講です。

決定した補講

オンライン授業では理想的な効果が得られていない恐れがあるため、必修科目はプラス2週分の授業をする。尚、オンラインではなく対面授業とする。

9週目に決定した補講であったため、これまで進度表に沿って授業を行っていた身としては、何をしようか悩むところです。

夏休みはどうなるか

4月24日現在まだ決定がでていませんので、確かなことは言えませんが、見込みでは7月6日からのスタートとなりそうです。もともとと変わらなそうです。

最後に

主に私が勤務する学校での対策をご紹介しましたが、省毎、市毎、また学校によっても時期も対策も異なります。私のところは比較的きっちりしているイメージですが、まだ再開が始まっていない学校も多く比較が難しいところです。

南京医科大学 2020年4月13日一14日
中国药科大学 2020年4月13日
南京中医药大学 2020年4月15日一17日
中国矿业大学 2020年4月15日
南京农业大学 2020年4月17日
南京城市学院 2020年4月17日。
东南大学 2020年4月19日
苏州大学 2020年4月23日
南京大学 2020年4月28日一5月10

江蘇省ではこのように大学によって異なるスケジュールとなりました。

日本の現状が芳しくない今、世界に先んじて社会活動、経済活動を再開している中国の対策が気になります。一日も早い収束を祈りたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
JUNP

2008年から中国で日本語教師をしています。日本語教師のリアルな生活、中国で楽しく快適に暮らすアイディア、節約貯蓄術などを書いていきたいと思います。
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