『みんなの日本語』第34課・35課の難点、PPT&教室活動教材

日本語教育で使われている『みんな日本語』(スリーエーネットワーク)を基にパワーポイント教材、教室活動教材を作って授業をしています。市販・オリジナル教材もほぼ同じ順序で文型・表現が導入されていますので、皆様に参考にしていただけると思います。

また、中国人に対して授業を行う際の間違いやすい点(難点)や簡単なアドバイスも併せてご紹介いたします。
本記事で扱う課以外のものは以下のページからご覧いただけます。
第34課の難しいポイント
第34課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- ~とおりに
- ~たあとで
- ~ないで
~たあとで、~てから
「たあとで」と「てから」は共にほぼ同じ働きをします。日本語教育では同じと言っても問題ないのではないかと思うくらいです。しかし、厳密には多少の違いがあり、この違いについて解説された文章が多くあります。
「AてからB」
BをするためにAが必要な場合において「てから」を使ったほうが自然。単なる順序を言うだけであれば「たあとで」を使ってもよい。
例:手を洗ってからご飯を食べなさい
~ないで、~て
☓ スイカに塩をかけなくて食べます
☓ 鍵がないで困りました
「ないで」と「なくて」は学習者が混乱しやすいポイントの一つです。
ないで:付帯状況(①)、AじゃなくB(②)、理由(③)
なくて:理由
①コートを着ないで出かける
②働かないで遊ぶ
③真剣にやらないで怒られる
これは動詞の場合ですね。形容詞はまた少し変わります。
第35課の難しいポイント
第35課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- ~ば
- ~なら
- ~ば~ほど~
~ば
ここは何と言っても複雑な文法の違いです。同じように「仮定」や「条件」をあらわす「と」、「たら」、「なら」との使い分けが非常に難しいです。
最終的には1番広い範囲で使える「たら」を使えば、ほとんど間違えることはないのですが、試験ではそれだけというわけには行きませんからね。
- 前件と後件の主語の一致不一致
- 後件が意志や勧誘命令かどうか
このあたりに注目して判断するしかありませんね。
PPTと教室活動教材ダウンロード(無料)
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第三十四課
内容:
- 第三十四課パワーポイント
- 教室活動プリント
第三十五課
内容:
- 第三十五課パワーポイント
- 教室活動プリント
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