『みんなの日本語』第36課・37課の難点、PPT&教室活動教材

日本語教育で使われている『みんな日本語』(スリーエーネットワーク)を基にパワーポイント教材、教室活動教材を作って授業をしています。市販・オリジナル教材もほぼ同じ順序で文型・表現が導入されていますので、皆様に参考にしていただけると思います。

また、中国人に対して授業を行う際の間違いやすい点(難点)や簡単なアドバイスも併せてご紹介いたします。
本記事で扱う課以外のものは以下のページからご覧いただけます。
第36課の難しいポイント
第36課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- ~ように(目的)
- ~ようになります/li>
- ~ようにします
~ように(目的)~
?ご飯を食べるように食堂に聞きました。
「ように」は日本人であれば意識することは特にありませんが、いろいろな使い方があります。次の項目で扱うもの以外にも
- 犬のように駆け回る
- 特に悪いところはないようだ
このような使い方もありますが、さらに「ために」との使い分けもしないといけないために覚えにくいポイントでもあります。
非意志動詞、ない形、可能形+ように(目的)
意志動詞+ために(目的)
~ようになります/なくなります
- 食べられるようになりました
- 食べるようになりました
- ☓食べられないようになりました
3つ目は明らかな間違いですね。「○→☓」への変化は「なくなりました」と覚えるしかないです。上2つはどちらも間違いではないですが、適切に使い分けるにも訓練が必要です。
第37課の難しいポイント
第37課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- AはBに受身
- AはBにCを受身
- てもらうと受身
受身
☓財布は私になくされました
☓私の手は私にひっかかれました
☓給料は私に全部使われてしまいました
钱包被我弄丢了(財布 される 私 なくす た)
我的手被菜刀切到了(私の手 される 包丁 切る た)
工资被我用完了(給料 される 私 使う 終わる た)
「( )」の中は左の中国語を漢字の順番通りに訳したものです。これを日本語らしく直訳すると上のようなおかしな日本語になってしまいます。
- 影響(被害)を受ける人と行為主が一緒の場合日本語では受身を使えない
- 「〇〇に」は人や動物など意志のあるもの
このあたりに注目して判断するしかありませんね。
「AはBのCを~」の受身
?私の足は彼に踏まれました
教科書でも扱うところですので、改めて言うことではないのでしょうが、間違いやすいところです。
彼は私の体を押した → 私は彼に体を押された
AはBのCをD → BはAにCをD
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第三十六課
内容:
- 第三十六課パワーポイント
第三十七課
内容:
- 第三十七課パワーポイント
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