『みんなの日本語』第38課・39課の難点、PPT&教室活動教材

日本語教育で使われている『みんな日本語』(スリーエーネットワーク)を基にパワーポイント教材、教室活動教材を作って授業をしています。市販・オリジナル教材もほぼ同じ順序で文型・表現が導入されていますので、皆様に参考にしていただけると思います。

また、中国人に対して授業を行う際の間違いやすい点(難点)や簡単なアドバイスも併せてご紹介いたします。
本記事で扱う課以外のものは以下のページからご覧いただけます。
第38課の難しいポイント
第38課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- ~のは~
- ~のが~
- ~のを~
- ~のは~
~のを知っていますか
「知りません」、「知りませんでした」否定の答え方はこの2通りありますが、情況によって答え方が異なりますね。
1・山田さんの電話番号を知っていますか
2・ここは以前コンビニがあったのを知っていますか
1は「知りません」・・・聞かれる前も後もしらない
2は「しりませんでした」・・・今は聞いたので知った
~のは~
☓ 彼は買ったことはその本です
☓ おととい話したことは山田さんです
①「の」と「こと」全てが取り替えが聞くわけではない
②名詞句の中では基本の助詞は「が」
間違えることはそれほど多くないと思いますが、いちおう見たことのある間違いですので書いておきました。
第39課の難しいポイント
第39課で学ぶ項目(文型・表現・単語)は主に以下の文型、表現です。
- ~て(原因、理由)
- ~で(原因、理由)
- ~ので(原因、理由)
~て(原因、理由)
旅行中に財布を(◯とられて/◯とられたので)困りました
母の手紙を(◯読んで/?読んだので)安心しました
試験の結果を(◯聞いて/?聞いたので)がっかりしました
下の2文のみをみると少し違和感を感じるのではないでしょうか。前文で説明があれば問題ありませんが、この文だけを読むと、物足りなさを感じます。手紙にも結果にもいい、悪いがあるためだと思われます。これを「て」にするとその感覚は減るのではないでしょうか。
これは、次のような違いがあると考えられます。「ので」は後件の理由を表します。一方「て」は「て」が後件の理由になったことに相違ないのですが、正確には理由というよりきっかけとなります。前件があって後件になったという流れを表しています。
「て」と「ので」の交換が効くものも多数ありますが、上のような例の場合には完全に同じとはいえませんよね。
「て」は原因、理由というより、継起、結果を表す
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第三十八課
内容:
- 第三十八課パワーポイント
- 教室活動プリント
第三十九課
内容:
- 第三十九課パワーポイント
- 教室活動プリント
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