最新 VPNなしで中国旅行!ネット規制回避3つの方法

中国の経済発展に伴い旅行も仕事も留学も往来がますます盛んになっています。そんな身近になった中国ですが、渡航にはやっかいな面があるのも事実です。その一つが情報規制・ネット規制です。
対策をしないで中国まで行ってしまうと大変な目にあってしまいます。検索ができない。家族や友人と連絡がとれないなど、こうなってしまうとどうしようもありませんね。
そんな状況を避けるために一般的には中国へ行く前にVPNというサービスを契約し、スマホやパソコンにインストールあるいは設定をしておきます。こうすることで、いつもどおりSNSや検索、メール、LINE電話等が可能になるわけです。
しかし、これには問題もあります。条件によっては有料になりますし、そもそも契約と設定が面倒などなど・・・やはり別の方法はないかと思うかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は2021年2月時点で、VPN以外のネット規制を乗り越える方法を3つご紹介します。
VPNなしで中国ネット規制回避!3つの方法
以前にも中国でYouTubeやインスタグラムを見る4つの方法という記事でVPN以外に3つの方法をご紹介しているのですが、その内から1つとプラス2021年現在おすすめなものを新たに2つ加えご紹介します。
香港シムでローミング
一国二制度をとっている(た?)中国では、香港に独自のやり方を認めている部分があります。情報に関することも自由度があり、インターネットの規制も特別ありません(でした?)。そこで、使えるのがローミングです。
ローミング (roaming) は、携帯電話やPHS、またはインターネット接続サービス等において、事業者間の提携により、利用者が契約しているサービス事業者のサービスエリア外であっても、提携先の事業者のエリア内にあれば、元の事業者と同様のサービスを利用できることをいう
wikipedia
この機能を使うことで香港のネット環境をそのまま大陸に持っていけるのです。香港はもちろん中国語が使えますし、大陸との取引も活発なため、ネット上で簡単にSIMカードを買うことができます。日本でも大手ショッピングサイトで手に入ります。
値段は1700円前後、期間30日、データ通信量6GB前後と用途によっては悪くありませんが、ヘビーユーザーには到底足りなくなりそうです。手軽ではありますが、中途半端なのが弱点です。
BraveのブラウザでP2P通信
2016年に初めてリリースされた新しいブラウザ「Brave」です。
■ 広告のブロックができる
■ トラッカーのブロックができる
■ ブラウジングだけでギフトカードなどに変更可能のポイントがたまる
■ P2P方式のアクセスができる
この4点がブラウザにBraveを使う利点です。残念ながら私は2月現在中国に戻れておらず試せていませんが、これが可能となれば非常に便利で有効的な方法だと思います。アプリはスマホもパソコンもありますので、Wi-Fiでもよいのでネットさえ接続できれば使えるということになります。
P2P方式のアクセスでVPN要らない?
4番目にリストしたこちらが、VPN代わりになる部分です。内容について専門家ではないので確かなことは言えないのですが、おおよそ下記のようになるようです。

一般的に我々がサイトを訪問するときにはHTTPやHTTPSというプロトコル(通信方式)を使って通信しています。URL入力欄に「http」と書かれていますね。この場合はクライアントサーバ型(C/S型)といって、各端末から一旦特定サーバーを経由して情報を得ることになります。
一方、Braveで対応ができるのがP2P(peer to peer)方式を用いる「ipfs」というプロトコルで、端末同士での直接的なやりとりが可能になります。
細かな技術問題はさておき、このP2Pでは特定サーバーを通す必要がなく多方面から目的の情報に到達できるため、C/Sの時のように1ヶ所特定の場所だけをシャットアウトすることでネット規制完了とはいかなくなります。
楽天un-limitかdocomoのアハモでローミング
これは今一番魅力的で、実用的な方法かと思います。「中国旅行にもおすすめSIMは「ahamo」と「rakuten un-limit」」こちらで少し詳しくご紹介しているのですが、先程あげた香港シムと同様のサービスです。国際ローミングと呼ばれるものです。
これまでも日本のスマホを海外に持っていって利用はできていたのですが、高額な通信量がかかっていました。そこで1日800円で〇〇GBというようなデータ定額プランに申し込んだり、海外用のモバイルWi-Fiルータを契約して持っていっていたのですが、とにかく高いのです。
これを解決してくれるのが、楽天モバイルの「UN-LIMIT(アンリミット)」とdocomoの「Ahamo(アハモ)」です。日本で使っているSIMカードを入れたまま中国に持っていくことで追加料金無し、しかも日本のネット環境を使えるのです。
■ アンリミット・・・2GBまで
■ アハモ・・・20GBまで(日本国内合わせて)
アンリミットは容量は多くないですが、使用用途が限定されていたり、たまにしか使わない人には最適です。なんと言っても料金がデータ通信に応じて請求される仕組みなので、1GBまでなら無料ですからね。アハモは2,980円で20GBまで使えるのですから、1週間ぐらいの旅行でも問題ないですでしょう。
ちなみにソフトバンクの「LINEMO」は4ヶ月以上の利用がないと国際ローミングを開通できないようです。auの「povo」は現在まだ詳細未定ですので分かり次第おってお知らせします。
それでもVPNがあると中国旅行が心強い理由
ここまで3つ実用的なネット規制対策をご紹介してきましたが、それでもVPNは持っておいたほうが良いと考えています。私はExpress VPNを使っておりましたが、これはおすすめできます。これについてはまた後ほどお話します、
● Wi-Fi利用時のネット接続
● セキュリティ対策
● 長期滞在時の制限
● 繋がりやすさとスピード
VPNがないと不安な状況
VPNが絶対というつもりは毛頭ありません。しかし、ネットが使用不可となれば大変な問題になりますので、確実性をあげるという意味でVPNを併用することをおすすめしたいと思います。
Wi-Fi利用時のネット接続
旅行にしても出張にしてもホテル滞在中や空港など様々な場所でWi-Fiを利用したいという場があると思います。データ通信を節約したければ当然ですよね。
しかし、通常利用では中国アプリを除いて日本で一般的なアプリがほぼ使えません。これでは意味がありませんね。先程ご紹介した「Brave」が正常に動作すればこの問題はクリアできるのですが、現在未確認です。使えないとしたら、VPNが必要となります。
セキュリティ対策
Wi-Fi利用に関することですが、ホテルや空港などのFREE Wi-Fiには危険があるのをご存知でしょうか。クレジットカードが海外でスキミングされ悪用されるという話を時々耳にしますが、無防備なWi-Fi利用によりパソコン内のデータが抜き取られることもあります。
ここでVPNに接続し、カプセル化、暗号化という作業を自動的に行わせることでセキュリティ強化ができます。詳しくは過去記事を御覧ください。
ローミングの長期滞在時の制限
アハモのデータ通信20GBがそのまま海外で国際ローミングとして使えるというお話をしましたが、これには制限もあります。
15日を超えての利用は速度制限が適応される
旅行でしたら長くても1週間ぐらいだと思いますのであまり関係ないですが、短期留学や比較的長い滞在予定の場合には対策を考える必要があります。
繋がりやすさとスピード
香港シムは中国との政治的対立・政策によりいつどうなるか全く読めないところです。Braveはどれほど速度がでるのか、繋がりやすさはどうか、中国に戻り次第実際に検証してみたいと思います。
楽天シムは2GBが上限と実用性に欠けます。docomoのアハモは良さそうですがスピードが気になります。中国には中国聯通,中国電信,中国移動の3社が通信会社としてメジャーですが、日本同様地域により繋がりやすさが異なります。またネット回線として考えると中国電信が良いと言われていることが多いのですが、ahamoがどのキャリアを使うかがポイントとなります。
無料お試しでおすすめのVPN

以上4つ挙げた理由から私はVPNを無料お試しでいいので持っていくことをおすすめします。各社ほとんどのサービスでお試し期間があるのですが、「Express VPN」は満足度の高い世界で人気のあるVPNですのでおすすめです。
サービスを提供している会社は海外ですが、日本語にも翻訳されていて非常にわかりやすい上、もちろんVPN自体も速度も出ますし、設定もそれほど難しくありません。おすすめできます。
30日以内であれば返金保証がありますので、旅行や出張前に入れておき、戻ったときにキャンセルと言う形で問題ありません。
ネット規制回避についてのまとめ
中国での旅行や出張などでインターネットを自由に使うためには対策が必要だということからお話をしました。
- VPNを使う
- 香港シムを使う
- Braveブラウザを使う
- docomoのアハモのシムを使う
- 楽天モバイルのUN-LIMITシムを使う
一般的なVPN利用以外にも選択肢が増えていて、現状4番のアハモが有力です。ただし、通信の安定性やスピードなどは実用が始まり、利用者の体験談が出てくるまでわかりません。
Braveも同様に利用に問題がなければ中国生活が非常に快適になりそうです。こちらもいろいろな人の声、そして自ら検証してみたいところです。すでにお使いになった方いらっしゃいましたら、是非使い勝手をおしえてください。
ご紹介は以上となります。お読みいただきありがとうございました。
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